２団体制覇バム・ロドリゲスのプロモーターであるエディ・ハーンが「ナカタニは対戦を避けた」と暴露

英国に本部を構える「マッチルーム・ボクシング」を率いるエディ・ハーン氏だ。マイクを向けられると「待ってました」とばかりに得意のトークを全開させた。

「バムはショーをクローズした。彼はニュージェネレーションの旗頭の一人。まだ25歳。たぶん長い間パウンド・フォー・パウンド・ナンバーワンを争う実力がある」と称え、ライバルとしてナカタニとイノウエの名前を順に挙げた。

とりわけハーン氏は試合前から中谷にこだわった。

「これまで多くの人に明かしていないけど、我々、チーム・ジェシー“バム”ロドリゲスはナカタニとの試合のオファーを受けた。プーマ戦が決まる前だよ。我々の答はイエスだった」

「そう、こちらはイエス、でも彼ら（中谷陣営）はノー。試合は12月、サウジアラビアで井上尚弥のファイトとダブルメインで行われる運びだった。すごいファイトだ。でも彼らの答はノー。バムはコンマ１秒でイエスと即答したんだ。リヤド・シーズンをけん引するトルキ殿下はナカタニが否定するとは思っていなかっただろう。」

もっともハーン氏としても中谷側の回答は見通しだったのだろう。「ナカタニはイノウエとのビッグマッチを視野に入れているから、それは納得できる。だからプーマ・マルティネスに話が振られた時、バムはコンマ１秒でイエスと言ったんだ」とコメントする。